2011年09月15日

【今そこにある医療危機】病院の看護師の過酷な日常

宮崎県に限ったことではありませんが、過疎地の自治体病院いは、寝たきりの患者が回されてきます。そうなると、看護師は思うような看護を提供することはできなくなります。以下は某病院に勤めていたAさんの話です。

彼女の勤めていた病院には、周辺の民間病院から次々に施設待ち・リハビリ目的といって、脳梗塞やがんなどで寝たきりになった高齢者が「3ヶ月超え」して回されてきます。3ヶ月超えとは、2008年度に改正された診療報酬制度によって、一般病棟に入院する患者が90日(3ヶ月)を超え入院基本料が低くなった患者のことです。

病院として採算が取れないリスクがあるため、これらの患者を早期に半ば強制的に退院させるケースが増え、Aさんの勤務していた自治体病院がその転院先の受け皿となるわけです。この結果、ないか病棟では患者の半数以上が寝たきりの高齢者と成り、老人ホームさながらの状態だったとのこと。

寝たきりの高齢者はおむつ交換や清拭、単の吸引など朝からケアすることが山ほどあるので、心拍数や血圧などのバイタルチェックは後回しになって行きます。医師も次々に辞めて不足しがちで、医師からの指示は時間外煮連れ込み、看護師の残業はどんどん増えていったのです。




Posted by ゆーさく at 13:16
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