2011年09月04日

日本で後発医薬品の普及が進まない理由

先発医薬品の成分の特許が切れると、そのコピー(厳密には添加剤や製造方法は異なる)を作ることが出来るようになりますが、これをジェネリック医薬品といいます。この名前の由来は、薬剤の成分名(一般名)のことをジェネリックネームということからきています。

アメリカではジェネリック医薬品が市場に出回った時点で、先発品は薬品の選択権を持つ民間の保険会社によって半ば強制的にジェネリック医薬品に変更されます。当然、変更しない場合は、保険が利きません。

一方、日本では保険者の機能が強くないために、処方と服薬の選択はありません。処方する医師の立場で考える、使い慣れている薬を変更することは、処方箋が医薬品の商品名で書かれる日本では医療事故の元になる危険性もあるため、躊躇してしまいがちです。また、後発品が先発品と同等の効果を持っているかどうかを疑問に思っている医師も根強いのも普及が進まない一因でしょうか。

また患者のの立場で考えると、今ある有効な薬を価格が安いという理由で薬を買えるというのは、重篤な病気の薬であればあるほど勇気がいります。




Posted by ゆーさく at 21:19
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